1. ヒマラヤ画像トレッキング(1)
アンナプルナ・サーキット

アンナプルナ連峰を一周するアンナプルナ・サーキットは2週間ほどかかるが、もうしばらくすると、2日間の車のドライブで行けるようになるであろう。というのは、カリガンダキ河のルートはポカラからムクティナートまで車がすでに入れるし、2012年秋にはマルシャンディ河も中流部まで崖道ができたからである。後に残るマナン地域からソロン峠を越えてムクティナートまでは傾斜の緩い氷河の谷地形だから、数年を待たずに道路がつながるのではなかろうか。マナン周辺のU字谷では自転車のほかにバイクがすでに疾走している。だが、マルシャンディ河沿いの急峻な地形に作った道路の自然破壊のすざましさは目に余る。さらに、毎年雨期の豪雨で道路が破壊される自然のしっぺ返しを受けている。 続きを読む
2.Large Airborne Picture

大森弘一郎氏が長年撮られているヒマラヤの航空写真のなかで、エベレスト峰からマカルー峰を俯瞰する写真(縦5m、横1mの10枚組)を、北海道大学山岳部の寄付金を利用してつなぎ合わせ、縦5m、横10mの巨大写真を制作し、ポカラの国際山岳博物館に展示しているので紹介する。 続きを読む
3.海外調査と国際協力-ヒマラヤとモンゴルの経験から-

ヒマラヤもモンゴルでも,氷河と永久凍土の融解で湖沼の拡大期を迎え,大きくなりすぎた湖沼の決壊・洪水や,また湖岸集落や森林の水没による災害がひきおこされている.このことは,現在は水資源が豊富な時代に思えるのだが,将来は氷河や永久凍土の減少で,水資源の乏しくなることを肝に銘じなければならない.すでにチベット内陸部に現れているような湖沼縮小・塩湖化現象が,今世紀中頃にはヒマラヤ山脈・チベット~モンゴル高原全域におよぶ可能性がある.氷河や永久凍土,つまり固体としての淡水資源が地球温暖化で融け,枯渇するからである.アジアの大河川はこれらの地域を水源とするので,1年の大半を占める乾期の河川水量は減少し,すでに黄河で現れているような断流現象が,アジアの各大河川にまでおよぶと,著しい人口増加が見込まれる南アジアに深刻な環境課題(issue)をひきおす. 続きを読む
4.Sightseeing disaster of the Himalaya in Nepal

This is a report of “Sightseeing disaster of the Higher Himalaya in Nepal” presented at the seminar; “Challenges for the promotion of Japanese Tourist in Nepal” organized by JICA Alumni Association of Nepal and held at Hotel Himalaya in Kathmandu on 29 August, 2008. Main topics of my presentation are avalanche, landslide and glacier lake outburst flood (GLOF) caused by the global warming that the trekkers are requested to take careful attentions on environmental changes of the Nepal Himalaya for preventing such kinds of natural disaster........続きを読む
5. 現地情報201301 ヒマラヤの大雪 2013年10月16日

<ヒマラヤの大雪>
10月15日、クアランプールからカトマンズ便に乗る前、「エベレストで大雪」という新華社電の記事を見たので、飛行機からのチョモランマ(エベレスト)は残念ながら見られないと思っていました。確かに、厚い雲が広がっていて、インドなどの陸地はほとんど見えず、カトマンズ空港への着陸は五里霧中といったような分厚い層雲の中を突入して着陸するスリルのある経・・・・・・・・続きを読む
10月15日、クアランプールからカトマンズ便に乗る前、「エベレストで大雪」という新華社電の記事を見たので、飛行機からのチョモランマ(エベレスト)は残念ながら見られないと思っていました。確かに、厚い雲が広がっていて、インドなどの陸地はほとんど見えず、カトマンズ空港への着陸は五里霧中といったような分厚い層雲の中を突入して着陸するスリルのある経・・・・・・・・続きを読む
6. 現地情報201302 ポカラにて 2013年10月18日

昨夜の雨で、雲がなくなるのを期待したが、早朝からかなりの雲がたちこめ、西のダウラギリ以外は雲に覆われていた。ところが、雲に隠れていたアンナプルナ連峰のマチャプチャリがやっと顔をせてくれた(上写真)のである。マチャプチャリ頂上直下には、トラ(クマ)とその右下のシカの雪型があり、その二つの雪型全体をみると、雪男がシカを捕まえている様子に見・・・・・・・・・t続きを読む
7. 現地情報201303 クンブ地域 2013年10月21日

クンブ情報
ハクパ・ギャルブさんの従兄弟のアン・ノルブさんから聞いた東ネパールのクンブ地域の最新情報は以下のとおりです。(*添付写真はアン・ノルブさんが10月18日に撮影したものです)....続きを読む
ハクパ・ギャルブさんの従兄弟のアン・ノルブさんから聞いた東ネパールのクンブ地域の最新情報は以下のとおりです。(*添付写真はアン・ノルブさんが10月18日に撮影したものです)....続きを読む
8-9ネパール・ヒマラヤの環境変化-森林保全に関連して- スライドショー

みなさまへ 長野県の駒ヶ根市にあるJICA研修センターで国際環境NGOヒマラヤ保全協会主催の「ネパールへの国際協力を知ろう!」の集会が7月25日~26日に行 われ、ヒマラヤ保全協会で仕事をされている戸田裕子さんから誘っていただき講師として呼ばれましたので、「ネパール・ヒマラヤの環境変化-森林保全に関連 して-」(内容は下記の要旨をご覧ください)のテーマで話題提供することになりました。 駒ヶ根のJICA研修センターは2008年6月から2年間のポカラ国際山岳博物館学芸員のボランティア―活動にあたり、2ケ月間の研修を受けたところで、 英語やネパール語の先生たちとともに、・・・・続きを読む
ヒマラヤ地震博物館(Himalayan Earthquake Museum)の計画
ネパールの復興局のセクレタリー、ビシュマ・ブッサル(Dr. Bhishma Kumar Bhusal)博士*との話で、関係部局と打ち合わせをするための計画書を早急に作るように言われていましたので、帰国後、石本恵生さん情報のいくつかの地震博物館を見学するとともに、JICAのシニアボランティアだった吉田勝さんたちがかつて構想した「ヒマラヤ地学博物館」の資料を参考にしたうえで、カトマンズ滞在中で現地事情に詳しい建築家、金子佳史さん*および佐藤展啓さんと協議し、表題のHimalayan Earthquake Museum(ヒマラヤ地震博物館)計画を作成しましたので、お知らせします。・・・続きを読む